弓力と矢の重さの組み合わせ

Q2.弓に負担をかけない矢の重さは、どれぐらいが適当でしょう?

 下の表は、並寸85センチ、2寸伸90センチ、4寸伸95センチの矢束をとったとき、弓が過度な負担を受けない範囲の組み合わせであります。弓力が10キログラムの時、矢の重さは22グラム(5匁9分)が適当ということになります。
 矢の重さは、各自の射技の傾向とも微妙な関連があり、実射で最も弦子の良いときの組み合わせを優先されるのが最良です。
 弓力に対して矢が重い分には、弓に対する悪影響はありませんが、軽すぎると故障誘発の大きな原因になりますので、矢飛が悪くならない範囲でなるべく重めの矢をお使いいただくことが、故障を防止することにつながります。また、麻弦の場合、矢の重さで弦の持ちが大きく違います。1~2分重くするだけで実感できるほど長持ちしますし、磨り減った板付けを新しくするだけでも違うものです。
 遠的行射の場合は、かなり軽い組み合わせになろうかと思いますので、笄(こうがい:外竹が切れること)、そして反転の危険性も大変高くなることに注意して下さい。

表:一翠弓、吟翠弓における弓力と矢の重さの組み合わせ

弓力 矢の重さ
10kg 22g(5匁9分)
11  23g(6匁14分)
12  24g(6匁4分)
13  25g(6匁4分)
14  26g(6匁94分)
15  27g(7匁2分)
16  28g(7匁47分)
17  28g(7匁47分)
18  30g(8匁)
19  31g(8匁27分)
20  31g(8匁27分)
21  33g(8匁8分)
22  33g(8匁8分)
23  33g(8匁8分)
24  36g(9匁6分)
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